2016-12-25
このところ長時間労働に対する問題が新聞紙上を賑わせていますが、この問題の根源は一体どこにあるのでしょうか。
日本人は概して働き過ぎと外国から言われます。確かに、どの企業においても日夜、極々普通に残業が行われています。社員としては、このような風潮がある限り、ひとりだけ早く帰ることは気が引けるものです。何か特別なことが無い限り、早退的な罪悪感すら抱くのですが、これが両親が高齢で病気になった、面倒を見なければならなくなった場合、多くの方が会社を辞めざるを得ない状況になります。これは大変な社会的損失です。
こうしたワークライフバランスの問題は、個人では中々克服できるものではありません。無論、企業の中にはそういった問題にも経営者がしっかり目配りし、個人への配慮をしている企業もあります。但し、残る圧倒的な企業数では、それは実現できていません。
私はひとつのヒントとして次のように考えます。
トップ企業経営者こそ、ステークホルダーバランスを考えるべきであると。このステークホルダーバランスとは、ワークライフバランスが個人の問題であるとすれば、ステークホルダーバランスとは経営者そのものの問題であると言えます。
株主一辺倒の経済生産性を重視することによるリーダーシップの発揮よりも、企業を支える従業員の満足にウェイトを置いたほうが、これからの社会生産性を継続的に上げることになると考えるのです。
次回に続きます。お楽しみに。
株式会社ビズソルネッツ 代表取締役 阿比留眞二
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